住民の力でつくりあげた、日本のSDGsを牽引する「ゼロウィエストタウン」。四国の町で最も人口の少ない、徳島県の山あいの小さな町。もとは野焼きでごみ処理を行っていたが、焼却炉閉鎖などの理由から自治体と住民がごみを出さない工夫をはじめ、35分別を開始。2003年には自治体として日本で初めての「ゼロ・ウェイスト宣言」を行う。近年は、「SDGs(持続可能な開発目標)」を具現化する取り組みとして、世界から注目を集め、大学や企業、全国の自治体が視察に訪れている。「日本で最も美しい村」連合にも加盟、日本の原風景を残す場所で世界最先端の「革新」が進んでいる、稀有なエリアである。
料理を美しく彩る、季節の葉や花、山菜などの「つまもの」を販売する地域資源を活用した「いろどり農業」や日本の棚田百選に選ばれた「樫原の棚田」がよくTVに取り上げられており、日本の原風景が残る場所として、徳島市や京阪神エリアから手頃に来ることのできる田舎としても注目されている。
I/Uターン者の増加に伴い、廃校利用や、住民参加型のまちづくりなどが活性化。世界初の量売り百貨店「上勝百貨店」跡地に建てられた、マイクロ・ブリュワリー「RISE&WIN Brewing .co BBQ&General store」や、ごみをゼロにするという目標「ゼロ・ウェイスト」を体験できる宿泊施設「HOTEL WHY」が新たな名所として、サステナブルツーリストに人気。
住民参加型のバイオマス活用や、実際にここに住む人たちの暮らしを体験する上勝町滞在型プログラム「INOW(いのう)プログラム」など、新たな取り組みが進んでいる。
面積: 109.6 km² 人口: 1344 (2020年9月1日) 都市州: 徳島県
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