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地域を循環させる『ネイティブスケープ』の仲介役を果たしていきたい || 白水高広 / うなぎの寝床代表

2021.03.15|ARTICLE

地域文化商社"──「ある一定地域における土地と人、人と人が関わりあい、生まれる現象の総体」。
福岡・八女を拠点に、"地域文化商社"なる事業を営むうなぎの寝床代表の白水高広さん。経営難や承継問題で揺れる地域文化にスポットを当て、人やモノが循環する『ネイティブスケープ』を構想し、日々実践しています。

 
Meguriwa(めぐりわ)が目指す「循環型共生経済」にも通じるこの考え、どのような取り組みを行っているのか。白水さんのもとを訪ねました。

 

Profile
白水高広さん

白水高広さん

1985年佐賀県生まれ。大分大学工学部福祉環境工学科建築コース卒業。2012年7月、福岡県八女市を拠点にした地域文化商社うなぎの寝床を設立。株式会社UNAラボラトリーズ 共同代表、サイセーズ株式会社代表取締役も兼務。

 

 

地域が産み落とした文化とマーケットの間にあるギャップを埋める“地域文化商社”の仕事

筑後平野に位置する八女市。古民家を改装して作られたという「うなぎの寝床 旧寺崎邸」は昔ながらの街並みが残る伝統的建造物群保存地区のひとつで、店舗スペースには日本各地から集められた陶器や雑貨、民芸品が陳列していました。


そこに現れた白水高広さん。丸いメガネと、柔和な表情が印象的です。

 

 

──たくさんの商品が置いてありますね。セレクトショップとして、どれくらい取り扱われているんですか?

「4000品目くらいでしょうか。ここにあるのも全体のごく一部ですし、まだホームページにも1/3程度しか載せられていないんです。当初はやっぱり筑後地方のモノが多かったんだけど、いろんな地域と交流していくうちに対象エリアが広がっていきました。他と比較することで、あらためてその地域の良さがわかると思うんですよね。なので、今は地域外の商品も結構扱っているんですよ」

 

──本当、いろいろな地域の商品が並んでいますね。……これなんかは、海外の名前が書いてある。

「ごく一部、つながりのあるところだけですけど。コラボしたことのある海外アーティストの作品だったり」

 

──取り扱い数は増え続ける一方?

「そうですね。でも、そろそろ取り扱い商品を整理していこうと思っていて、その矢先にコロナ騒ぎが起きまして……あらためて商材の整理に注力し、アップできていなかった商品情報や写真をまとめて、2020年7月にオンラインショップをリニューアルしました。200~300件ほど新規の仕入れ先候補が溜まっているのですけど、今は止めています」

──オンラインサイトを拝見しましたけど、情報量がスゴイですよね。商品だけでなく、地域や作り手に関する情報量がものすごい。

「ありがとうございます。知識の取得や仕入れ先の選定など、他のお店さんや地域の方たちにデータベースとして使ってもらいたいんですよ。作り手に直接インタビューした一次情報を掲載しているのが、割と特徴ですね。さらには結構マニアックですけど、ガラス素材の成分や種類など、モノヅクリに関わる基本的な知識や情報についてもまとめようと思っています。日本の各地域に息づく、モノヅクリのウィキペディア的な感じ、でしょうか」

 

──他のセレクトショップさんの役にも立ちたいだなんて、懐が深いですね。

「短期的な利益はまったくないんですけど、データベースとしての価値が充実してくれば、ロングテール型の利益があると思うんですよね。そういう意味で長期投資をしている感覚です」

 

*オンラインサイト

 

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Credit
Photo_Kozi Hayakawa
Text_Hiroyuki Yokoyama
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